見えていますか?あなたの会社の未来~事業継承~
現在、日本における休廃業・解散企業は長期的に増加傾向であり、近年は倒産件数の倍以上で推移しています。
そのうちの理由の半数近くが「経営継続可能で有りながら適切な後継者がいない」という事からも、事業継承が企業存続に関わる大きな問題であることがわかります。
にもかかわらず「現状で手一杯…」「まだ先の事だから」と事業継承対策を先送りにしてはいないでしょうか?
先般実施した西経営研究会 事業継承意識調査アンケート(回収率73.2%)でも、61%の経営者が『現在、後継候補はいない』『考えた事がない』と回答していることから、㋅は『見えていますか?あなたの会社の未来』と題し、事業継承が事業存続の大きな課題であり、長期的かつ計画的な対策が必要であることを認識して頂く為の例会を開催しました。
最近、継承を終えられた広島西経営研究会 会員企業 ㈱勝矢和裁 会長 勝矢 珠容子さん(娘婿への継承)、アイテレコム㈱ 取締役会長 庄司 美登里さん(社員への継承)、㈱タニシ企画印刷 取締役相談役 田河内 秀子さん(息子への継承)の3名をお招きし、パネルディスカッション形式で体験をお話し頂きました。
自身が継承した時の状況や継いでからの苦悩。また誰に譲るか、そのための準備や葛藤そして決断、引き渡す事と受け継ぐ上で何が大切かなど、本音の部分で赤裸々にお話し頂きました。親族間・親族外への継承、三社三様の実体験からの視点や思いに、出席の経営者からは「事業継承は漠然としていたが、考える上で参考になった」「継承に向けて、継承者と支える社員の育成等の準備は勉強になった」「いつ何が有るかわからない」
社員さんからは「社員の知らない所で、色々な苦労している事を聞く事が出来て良かった」「自社もこれから3年内での事業継承する中で大変勉強になる。実際に会社の事業継承するタイミングに立ち会えることを前向きに捉えていく上でも経験談が参考になった」「今後の新社長をもっと支えられる人にならなくてはいけないと思いました」などの感想を頂きました。
質疑応答も外部オブザーバー様からも多く頂き、時間が足りないほどとなりました。
事業継承研究委員会 高崎敬子